リハビリ と聞いてどんな想像をされますか? 〜リハビリテーション室〜

理学作業療法室

リハビリ と聞いてどんな想像をされますか?
関節の運動や歩行練習、手指で小さい物を摘む運動などを思われるのではないでしょうか。 また 「痛そう」 「怖い」 「辛い」 といったイメージもつきものです。

リハビリ風景

「リハビリ」 とは本当に辛く痛いものなのでしょうか?


私たち理学療法士、作業療法士の心がけているリハビリはそれだけではないのです。
患者様がケガをする前、病気になる前に近い生活を再獲得し、円滑に社会復帰していただけるようお手伝いさせていただいています。
同じケガや病気でも一人ひとり症状が異なるのでリハビリ内容も異なり、 患者様にあったリハビリを提供できるよう日々奮闘しています。
また何よりも患者様が望むことに対し、私たち治療者は全力をもって協力させていただきます。 決して痛いだけ、こらえるだけがリハビリではないのです。

当院でリハビリを希望される際は、恐れずにおいでください。
誠心誠意をもって対応させていただきます。

理学療法について

病気やケガにより、日常生活に支障をきたした患者様に対して、起き上がり ・ 立ち上がり ・ 歩行等の基本的動作能力の回復を図る、機能的で基本的なリハビリテーションを行っています。

入院リハビリテーションでは意欲を維持・向上するため心理面のフォローも大切になります。 何かが出来るようになることや身体が楽になるという実感は、明日もまた頑張ろうという気持ちを高めます。
この積み重ねがモチベーションにつながると思います。

毎日の変化をしっかり捉え、患者様とともに歩むことが我々の役目だと考えています。

運動療法 手足の関節の動きを良くしたり、筋力を回復させたりするもの
物理療法 温熱や電気光線など物理的な刺激を用いて、痛みの軽減や運動をしやすくする治療
基本動作練習 寝返り、起き上がり、立ち上がり、坐位等の基本的動作練習
その他 車椅子の操作方法、杖等の歩行練習、その他歩行にちなんだ様々な練習

作業療法について

病気やケガ等により日常生活に支障をきたした患者様に対して、 応用的動作能力の回復を図る実践的で機能的なリハビリテーションを行っています。

患者様の生活を少しでも改善できるように、患者様の症状に合わせて下記のような訓練 ・ 説明等を行っています。

日常生活動作

生活関連動作
実際の場面に備えての練習を繰り返し行っています。
  • 起居、移乗動作
  • 移動動作(押し車、見守り歩行、歩行器歩行など)
  • トイレ動作(身障者トイレ、病室トイレ、P−トイレ)
  • 整容動作
  • 食事動作(摂食機能療法)
  • 自具調整/使用、配膳の配置調整、姿勢調整
入浴動作指導 何らかの障害で入浴動作が困難となっている患者様に対し、実際のお風呂を使用して動作練習を行っています。

移乗動作が安定し、坐位バランスも良好で、入浴動作(洗体 ・ 洗髪 ・ 浴槽出入りなど)に不安のある患者様に、入浴動作自立もしくは軽介助を目的に動作経験を増やし動作の獲得の為に練習を行います。また、自助具・介助用具の紹介やご家族への指導も行っています。
機能訓練 機能障害を有する為に、日常生活において困難さ、不自由さを感じる全ての患者様に行っています。
  • 筋肉増強運動
  • 関節可動域運動(自動運動、他動運動など)
  • 巧緻運動(つまむ動作、つかむ動作・・・など)
  • 協調運動(両手動作、全身動作、物から物へ・・・など)
  • 歩行練習
上記以外にも様々な訓練を行っています。
高次脳機能
訓練
脳血管疾患により高次脳機能障害が見られる患者様に行っています。
障害別に行ったり、複合して日常生活動作の練習を行ったりと、様々な訓練を行っています。
退院前
訪問指導
主に脳血管疾患の患者様に対して、自宅退院の決まった患者様の家屋調整、実際の場での練習を行っています。
カンファレンス 医師、看護師、医療ソーシャルワーカー、理学療法士、作業療法士と患者様本人、ご家族の方を含めた医療チームで、今後についての具体的な話し合いを行っています。

言語療法について

日常生活を送る上で欠かすことの出来ない、聞こえやことばの障害、嚥下障害、高次脳機能障害を対象に障害のある方を支援し、よりよい生活を送ることが出来るようリハビリテーションを行っています。

言語訓練 脳卒中や頭部外傷など脳の損傷により 「聞く」 「読む」 「話す」 「書く」 「計算」 が上手に出来なくなります。
そのような症状に対して訓練を行い、実用的なコミュニケーション手段の検討・確保、家族指導、復職・復学などの環境調整を行います。
構音 ・ 発声訓練 ことばの発音が難しくなったり、声が出にくくなった症状に対して、声の出し方、舌の動かし方などのリハビリテーションを行います。
高次脳機能訓練 脳卒中や頭部外傷など脳の損傷により、記憶力や集中力、物事を考えて行う能力が低下してしまうなど様々な障害が生じる事があります。
このような障害を総称して「高次機能障害」と言います。外見上障害が分かりにくい事も多く、詳細な評価を行い、リハビリテーションが必要となります。
摂食 ・ 嚥下訓練 脳卒中や年齢により物を取り込む事、噛む事、飲み込む事が障害された方に窒息や肺炎にならないようリハビリテーションを行います。
当院では嚥下造影検査も完備されており、姿勢や食事形態の調整なども分かり易く提示致します。


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